両親の教えは“いつも笑顔”
日本一を目指す日立サンディーバ坂本実桜選手がキャプテンでエースである理由!
日立サンディーバ・坂本実桜選手のトレードマークは笑顔。プレー中も笑顔がはじける。今回のインタビューも終始満面の笑顔で、楽しそうに答えてくれた。
それはご両親が本当に仲が良くて、思いっきり人生を楽しみなさいという教えが坂本家にはあり、常に「やりたいことを思いっきりやりなさい。」と言われて、やっていたので、自分が楽しく笑ってやることで周りも楽しくなることを覚えた。笑顔はご実家の家族円満からきていたのだ。
家族のサポートもすごい。お母さんは坂本選手の追っかけ。遠征にも必ずついてくる。お父さんはソフトボールは素人だったが、ソフトボールのトレーニング法の本を読み、地域のチームのコーチまでやるほど熱心にやってくれた。コントロールが良くなったのは、ピッチングコーチもいない環境でお父さんが上野由岐子投手の本を読んで教えてくれた。その時のお父さんの必死さが伝わって、ちゃんとやらなきゃって思ったからだという。環境は人を作るが、プレーも環境で作られるということだろう。
そういうご家庭で育ったから、大事な大会前にケガしたチームメイトに寄り添える。「怪我はショックというより残酷だった。彼女がここにいる意味がないと思わせないように、優勝を決めた瞬間にマウンドに集まるのではなく、ベンチの仲間の元に一目散に走った。」坂本選手の温かい人柄を物語るエピソードだ。
今、坂本選手は日立サンディーバのエースでキャプテン。学生チームではよくあることだが、社会人やプロのチームではかなり珍しいこと。ピッチャーは試合に出る日、出ない日があるし、ピッチャーが打ち込まれる可能性だってある。責任が一人に集中することを避ける意味もあるのだろう。それでもキャプテン任される。坂本選手がそれだけの選手で人物だということの証だろう。苦しいこともたくさんあると思うが、楽しむ気持ちを忘れなければ、道は自ずと開けてくるはずだ。
選手全員「今年、日本一にならなきゃいつなるんだ」と優勝への想いは強い。ぜひ横浜に優勝旗、持ち帰って欲しいものだ。
モリタニブンペイ
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