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陸上400mH・豊田健選手

  • moritani5
  • May 18
  • 2 min read

身の丈に合った言葉で世界を語る陸上界のニュースター!豊田健選手が世界のトヨタの豊田になる日も近い!!


好きな言葉は、外見の美しさと内面の実質がバランス良く調和しているさまという意味の四字熟語「文質彬彬」。パリオリンピック陸上400mH日本代表、豊田兼選手はその言葉通りの人だった。見た目のカッコよさと陸上の実力も申し分ないのに、話される言葉に飾りはなく、居住まいも含め、豊田選手には品格を感じた。

その控えめな豊田選手が「世界記録を目指せるんじゃないか」と言った。これは絵空事ではない。豊田選手、今は8台目のハードルまで、ハードルとハードルの間を13歩で走っていて、疲れの出る9台目、10台目の間は15歩になっている。この歩数は豊田選手が劣っているわけではない。東京オリンピックでノルウェーのワーホルム選手が世界記録更新した時でさえ前半は13歩、後半は15歩に切り替えて走っていた。「ハードル間を最後の10台目まで全部13歩で走れれば、46秒、世界記録も見えてくる。」理論的にはその通りだと思う。トラック競技で、表彰台を、世界記録を、身の丈に合った言葉で狙える日本人選手、それが豊田兼選手なのだ。

驚かされることはまだある。豊田選手は110mHと400mH、400m、3種目を走る異色のマルチハードラーなのだ。豊田選手自身「同じハードルとは言っても、本当に鍛える練習も全然違いますね。」というように、110mHと400mHは似て非なる競技だ。2つのハードル競技をやるメリットを豊田選手はこう解説する。「100mHでは400mHの持久力が生きてくる。110mHをやっていれば、400mHではハードルの高さが低くなるので恐怖心がなくなり、ただ跨げばいいという感覚になる。」。聞けば納得も、二つを日本のトップレベルで走る選手は豊田選手一人だから、これからの彼の走りが選択の正しさを証明することになる。楽しそうに二つのハードルの話をする豊田選手を見ていると、「一つを極める」古い考えも跨ぐ感じで越えていく、新しい時代のスターを予感した

フランス人のお父さんと日本人のお母さん、二つの国を兼ねるという意味の兼という名前。110mHと400mH、400m、いくつかの種目を兼ねていくうちに自分の名前とつながって言霊のようになっていったと話されていたが、兼という名前が名は体を表すのならば、トヨタ自動車の豊田もそれっぽい。世界で活躍して、トヨタの豊田が言霊になって、世界にその名をとどろかせてほしい。

                モリタニブンペイ

 

 
 
 

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