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横浜キヤノンイーグルス・沢木敬介監督登場


日本ラグビーの名将・沢木敬介監督が横浜をラグビーで熱くする日が早く見たい!


横浜キヤノンイーグルス・沢木敬介監督は日本ラグビーを代表する名監督である。もし代表監督を日本人でとなったら真っ先にその名が上がることは論を待たない。2016年サントリーサンゴリアスの監督に就任すると、前年9位のチームをトップリーグ、日本選手権2冠に導き、翌年も連続で2冠を達成した。その手腕はジェイク・ホワイトやロビー・ディーンズといった世界的名将も認めるところだ。

身長183センチ、いつも切りたてのようにツーブロックの髪型に端正な顔立ち、見た目からして頭脳派監督の沢木さんだが、違う一面もある。サンゴリアス監督時代、秩父宮の最上段、メディア席の隣のコーチ席から試合中指示を出す沢木さんは、そのうちタブレット投げたりしちゃうんじゃないかなとハラハラしたほどだ。でも、試合後の会見はいたってクールに戻っている。つまり、内に物凄く熱いものを持っているのだ。

チーム作りで最も大切にすることは、チーム全員の組織に対する愛情だという。「チームメイトがお互いを知ってなきゃいけないし、知る努力しなきゃいけないと思いますし、知ってもらうためには、相手のことを知る心を持ってなきゃならない、そういうのが積み重なって組織の愛情が生まれてくると思うんで、だから僕は組織に属している全員が、選手だけじゃなくて、全員がチームに対する愛情を持っていなきゃいけないなって思います。」という。

チームへの愛を全員に浸透させるためにキヤノンではキャプテンに日本代表のスタンドオフ田村優選手を指名した。「あいつがイーグルスのこと一番思えば、周りの選手は絶対ついてくると思ったんで、あんまり感情とかあんまり出さないタイプなんであいつがそこをしっかり表現できれば、みんなついてくるって思ったのはあります。」沢木さんが言うように、田村選手はどちらかと言えばクールな選手。その田村さんが熱いチーム愛を体現すれば、確かに効果は絶大だろう。果たして、「田村選手は変わりましたか?」という質問に、沢木さんの答えはこうだ。「田村がどのくらい変わったかは僕に聞くより、他の選手に聞いた方が良いでしょう。」ジャパンラグビーリーグワン開幕を前に、沢木監督が考えるチーム作りは順調に進んでいるようだ。

今シーズンの目標は、「トップ4の壁をしっかり崩せるようになっていきたい。」さらにこう付け加えた。「ホームタウンもしっかり大事にして、パフォーマンス以外でも地域密着っていうのも大事。いろんな意味でもプロになっていなきゃいけない。」キヤノンは縁あって横浜をホームタウンとした。桐蔭学園高校や関東学院大学といった学生のカテゴリーで日本一はあっても、社会人、プロのカテゴリーで過去に横浜チームが日本を沸かせたことはない。日本第二の都市、横浜市にラグビーが湧きたつ日が来ることを楽しみにしたい。その結果として、一ラグビーファンとしては、沢木さんが日本代表監督になる日を早く見たいと思っている。

モリタニブンペイ


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