競技人生最高のレースをパリオリンピックの決勝レースで！
歓喜の涙を流す五十嵐選手が見たい‼
競泳自由形のエース、五十嵐千尋選手は競技人生最高のレースはまだ経験したことがない。引退する前には最高のレースをしたいという。
子供の頃憧れた選手はアテネ、北京のオリンピック２大会連続で平泳ぎの１００メートルと２００メートルを連覇したレジェンド、北島康介選手だ。北島選手言えばアテネオリンピック、レース後のインタビューでの「チョー気持ちいい」、北京オリンピックでは「なんも言えねえ」という名言を残した。
「タッチして最高のレースをしているからやっぱりあんなに雄叫びをあげられる。その後のインタビューも泣きながら、気持ち良く泣けるんだなっていうのを見ると、人生に数回しかない経験を北島選手はここの本番で出すっていう力が本当に凄いなっていう風に思っていました。」
かくいう五十嵐選手だが、決して本番に弱いわけではない。むしろその逆だ。東京オリンピックの４００メートルリレーの第一泳者として自己ベストを更新。リオデジャネイロオリンピックの８００メートルリレーでも第一泳者として２００メートルの日本記録を更新。大舞台に強いのだ。「世界の舞台で戦う時って、もう何も失うものが無いので、気持ち良くレースを迎えることが出来るんですね。」実に頼もしい選手である。
その五十嵐選手の目下の目標は１か月後の日本選手権で、７月福岡で行われる世界水泳の代表に選ばれること。世界水泳は１年後のパリオリンピックの試金石。「東京オリンピックでは決勝に残るだけのレースになってしまっていたので、パリオリンピックでは決勝に残った上で上位に入ってこれるっていうのを目標としているので、決勝に残ってそこから戦えられるようにしていきたいなと思っています。」
競技人生最高のレースをパリオリンピックの決勝レースで泳ぎ、歓喜の涙を流す五十嵐選手が見たいものだ。頑張れ！五十嵐千尋選手!!
モリタニブンペイ