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ちょうどいい運動会とのコラボで公開収録を行いました!

ゲストはパラ陸上高田千明選手と大森重和コーチ

パラアスリートが活躍した先にある素敵な世界!

パラアスリートに話を聞くとき、どうしても身構えてしまう自分がいる。その大部分は障がいを必要以上に意識してしまうからだ。そして毎回、パラアスリートのポジティブでパワフルな姿に勉強させられる。

「やりたいって思えば何でも出来る」。東京パラリンピック陸上女子走り幅跳び視覚障害のクラス5位入賞の高田千明選手のモットーだ。「これだって思ったら、出来るか出来ないかっていうのはまた後で置いといたとして、やりたいと思ったものは必ず1回はやってみるっていうのをモットーに生きているって感じです。」出来ないと決めずに、出来る方法を見つけ出す。イチロー選手や大谷翔平選手も同じようなことを言っていた。

高田選手のポジティブは、ご両親の子育てが元になっていた。高田選手は生まれた時から視覚障がいがあって、20歳で完全に視力を失った。「両親は見えている間にいろんなことをさせて、経験を積ませていこうと、あれ取って来て、これ取って来てっていうのも、指差されて見える訳ないのに、あっちにあるから取ってこいみたいなのを常に言われて、それも自分が見えないなら、どうやったら探せるかというのを頭で考えて、映像を浮かべながらしっかり状況把握が出来るように小さい時から常々言われて育ったので、今全く見えてないですけど、あまり不便はなく生活出来てるかなと思います。」生まれつき視覚に障がいがあった少女時代の高田選手が普通にしていく術をごく自然な子育ての中で身に着けさせたということだ。それが大森盛一コーチの声だけを頼りに跳ぶ、走り幅跳び挑戦に結びついていく。

高田選手は無垢な子供のエピソードをもう一つ聞かせてくれた。「障がい

を持っている人に対する壁がまずは子供達ってないんです。あれを言っちゃいけない、これを聞いちゃいけないとかっていう先入観がまずないので、目が見えない人ってどういう生活しているの?どういう風に目が見えないの?何で目が見えないの?これってなあに?っていうのを素直にぶつけてきてくれて、話しをしてくれるんですね、小学生って。なので、私は本当にそれが嬉しくて、それを私が答えて聞いてくれた子供っていうのは、障がいを持っている人って、自分達とここは違うけど、殆ど一緒なんだなっていう風に思ってくれる子が凄く多くて、自分と違う人って、みんな違うじゃないですか。本当に人間っていうところで一個の括りなだけで。生活している所の場所も違えば、背が高い低いだったり、何か出来る出来ないのもみんな違うのは当たり前のことなので、その延長線上に障がいっていうものがあるんだよって思ってもらえたらいいなっていう風に凄く思ってます。」

障がいを知識として分かったつもりで身構える大人よりも、子供達の方が良く言うところの障がいは個性だということを早く理解するというのだ。パラアスリートがそのプレーでポジティブを我々に伝える。その先にパラアスリートが障がいってどういうものかを伝えていくことに意義があるそう感じた。子供達のように壁のない心で、向き合うという自戒と共に。

                モリタニブンペイ 

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