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なでしこジャパン・田中美南選手

強気のエース・田中美南選手は自分のゴールでなでしこジャパンを高みに導く!

未来の日本女子サッカーのために!!

お兄さんがサッカーをやっていて、一緒にサッカーをやるようになった。澤穂希さんしかり、岩渕真奈選手しかり、女子サッカー選手あるあるである。現在のなでしこジャパンのエース田中美南選手も、お兄さんの影響でサッカーを始め、小学生の頃は男の子とばかりやっていた。「レベルで考えたらやっぱり男子の方がレベル高いし、スピード感もあるので、自分はその選択はして良かったと思います。」お兄さんの影響はそれだけではない。

「兄が左利きなんですけど、自分もそれで左利きだと思ってて、小学校3年生まで左利きだと思い込んでいたんですよ。」左利きだと思い込んでいた田中選手はフリーキックもPKも左足で蹴っていて、その後、お父さんに「美南は右利きだよ。」と教えられて、右も使うようになったのだという。田中選手自身が最大の持ち味と言う「両足でいろんな体勢からシュートまで振れる」スタイルはお兄さんの後を追いかけていた少女時代のたまものだった。

そんな少女時代、田中選手は「当時は結構強気だったんで男の子とか泣かせてました」と言うことだが、その強気は今も全く変わっていない。強気、負けん気が田中選手を成長させてきたと言ってもいいだろう。

まず、なでしこリーグ初めて得点王を取る前年、「ベレーザが優勝したんですけど自分の得点王じゃなくて、その時に優勝チームに得点王いないのどうなんだろうって初めて思って、その時から自分が得点王取ることでチームを勝たせれるってなりたいって思った。」という。

有言実行、翌年から田中選手は3連続で得点王を獲得するが、またしても負けん気発揮ポイントが訪れる。日本女子サッカー一の点取り屋がワールドカップを前に代表メンバー落ちをしたのだ。「サッカー人生最大のターニングポイントでしたね。結果出しても選ばれないんだったら環境変えなきゃなって。ベレーザ、慣れた人達で結果出してると思われてたし、実際その部分もあったので、だったら他のチームで、自分が成長する為に移籍しました。そこからはもうチャレンジでした。」その言葉通り、INAC神戸でも結果を出し、東京オリンピックでは代表のエースとして2ゴールを挙げた。

エースの自覚は、なでしこジャパンの成績が女子サッカー人気を左右することに思いは及んでいた。スポーツヒーローは澤穂希さん。「決めてくれ!」と言う時に決めたから。自分もそうなりたいという負けん気エースのさらなる成長が楽しみだ。

                    モリタニブンペイ

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