スポーツジャーナリスト、佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた
二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、様々な苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿通じて、
リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けしたいと思います


水球界の小さな巨人・荒井陸選手は

親しみやすいスポーツヒーローだ!


オリンピックの柔道やレスリングが、体重別に競技が行われるように、スポーツにとって最も重要な要件のひとつは、競技の公平性である。ルールは公平でも、実際には、バレーボールやバスケットボールのように競技ごとに体格による有利、不利がある。その際たるものが水球だ。水上に出る面積は、体が大きい方が大きいことは、シュートを打つ上でも、手を広げて守るにも有利だ。さらに水中の格闘技と呼ばれる水球は、つかみ合い、ぶつかり合いもプレーのうち。つまり常識的には水球は、体の大きい人がやるスポーツなのだ。

欧米の強豪国の平均身長は190を超える中、日本代表、荒井陸選手の身長は168センチしかない。ちなみに、リオデジャネイロオリンピックに出場した世界の水球選手の中で世界一小さい。圧倒的に不利なことは、火を見るよりも明らかだ。それでも俊敏性と機動力を武器に、日本代表でポイントゲッターの役割を担う。

その活躍から「小さな巨人」の異名を持つ。

荒井選手曰く「体が小さくて有利なことは何もない。小学校の時から体が小さかったので、海外選手とやるのと変わらない状況だった。強みの俊敏性と機動力は世界でもトップクラスだと自負しています。」

プレーで小さくても水球がやれることを証明してきた荒井選手だが、水球は大きい人がやるスポーツという常識は、偏見のように時に立ちふさがった。日本体育大学入学後、体が小さいという理由だけで、荒井選手は数か月、女子と一緒に練習させられる。それって、いじめじゃないと思うほどの屈辱だったのではないだろうか。それでも荒井選手は見返してやろうとプレーを磨いた。

荒井選手は言う。「体が小さいことを理由に挑戦するのを諦めるのは辞めてほしい。それが自分なんで、自分のいい所を見つけてことが大事なんで。スポーツでも仕事でもそうですけど、挑戦してほしいなっておもいます。」

アスリートは時に超人的だったりもする。例えば二刀流で活躍するエンジェルスの大谷翔平選手。肉体も含め一般人とはあまりにも違いすぎて、憧れにはなっても目標にはならない。失礼かもしれないが、荒井選手の努力や工夫は、ずっと身近に感じられる。

僕ら一般人が暮らす社会も公平性が保たれているようで、大きな有利不利が存在する。荒井選手の活躍は、そんな中でも諦めないことの大切さを伝えてくれる気がする。

モリタニブンペイ




東京五輪で吉川晃司超えを目指す水球界の王子「小さな巨人」荒井陸

佐藤俊

モリタニブンペイ

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