両親、チームメイト、親友・清宮幸太郎選手、そしてファンとの約束を果たす!横浜GRITSのゴーリー・冨田開選手は背負うものが多いほど強くなる!!

横浜GRITS・冨田開選手の話を聞いて、アスリートが成功するためには、周囲の応援や期待、そこから生まれる責任感って大事なんだなと改めて感じた。
アイスホッケーと学業の両立を目指して青森・三沢から進学した東京の早稲田実業高等部を3年生で自主退学。「世界大会で世界とのレベルの差を痛感したから海外行きたい。」冨田選手の純粋な動機は分かるが、ご両親が「早稲田大学に行った後に海外挑戦してもいいんじゃないか。」と言いたくなる気持ちも理解できる。
チームにゴールキーパーは冨田選手ただひとり。冨田選手が抜けるとゴールキーパーがいなくなるのに、気持ちよく送り出してくれた早実のチームメイト。
同じようにクラスメイトだった現在北海道日本ハムファイターズで活躍する清宮幸太郎選手が先に高卒でプロに行くか凄く悩んでいた時期、冨田選手は清宮選手に「大学に行ってからでも遅くないんじゃないか。」と言っていたというから皮肉だ。そして、アメリカに行くと決めたって報告した時に、清宮選手は「じゃあ頑張って来いよ」と言葉をかけた。
こうした多くの人からの応援や期待を背にしていたからこそ、NCAAの大学チームでゴールキーパーとして出場するまでに何年もかかっても諦めて日本に帰ってくることは考えられなかった。さらに日本に戻ってからはNCAA背負っているという気持ちも加わった。「僕が今いちな結果を残してしまうと、アメリカの大学たいしたことないんじゃないかって子供達が思ってしまったり、選択肢を増やす為にも、結果として僕は残してプロ1年目でも頑張らなきゃいけないなっていう責任はあった」。
いろんなものを背負って冨田選手は、期待を一つ一つ結果で返していく。それは冨田選手にとっては、一つの約束とも言い換えることが出来ると思う。
チーム発足から6年、横浜グリッツはプレーオフに出場したことがない。「しっかりと勝ち切っていかないと、横浜に根付くプロアイスホッケーチームにはならないし、横浜でアイスホッケーを盛り上げるっていうことも出来ないので、勝ちにこだわるっていうのは意識していきたいなと思います。」プレーオフ出場、その先へ、冨田選手の約束を果たす日々は続く。冨田選手の活躍を期待しながら応援していきたい。
GO!Kai Tomita,Go! Go!GRITS,GO!
モリタニブンペイ