スポーツジャーナリスト、佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた
二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、様々な苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿通じて、
リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けしたいと思います


武藤弘樹選手はワクワク感が半端ないアスリートだ!


東京オリンピックアーチェリー、オランダとの男子団体3位決定戦、メダルの行方は日本人3人目、武藤弘樹選手の最後の一矢にかかっていた。その時の心境を振り返って、「外してもしょうがないから、思い切って撃とう、そういう風に考えてました。(笑)」武藤選手の語り口は軽やかだ。そして楽しそうだ。「僕は一番最初よりも、一番最後、時間がなくて追い込まれても、他の人に比べて決める確率が高いので、3番目になりました。(笑)」プレッシャーに強い、プレッシャーを楽しむとは言うけれど、つまりチームのエースという事だ。

真ん中の10点、しかもオランダ選手が当てた10点よりもさらに中心近くに当てなければならない。運命の一矢、我々一般人が一生経験することのないプレッシャーのかかる場面、武藤選手は表情ひとつ変えずに、文字通りど真ん中を射抜いた。結果論だが、武藤選手の話を聞くと、当たって当たり前だったらしい。

「調子が上がれば上がるほど、自分の感触と当たりは一致してくるので、オリンピックで調子を上げてきている分、自分の感覚と当たりの差はほとんどなくやっていたので、あの1本もほぼ真ん中に入っただろうというのは思ってました。」あの瞬間70メートル先、肉眼では見えない、的の中心を間隔の目で捉えていたというのだ。どれほど多くの矢を射れば、この感覚を手にすることが出来るのだろう。

想像もつかないのだが、確かに武藤選手の練習量は異次元だ。出身の私立東海中・高校のアーチェリー部の部室には、今も武藤選手が中学2年生のある日、練習で撃った1日721本という記録がボードに記されている。「朝の7時から夕方4時まで9時間ぐらい打っていたのかな。(笑)」矢の本数だけでない。慶応義塾大学時代は、自身の学部のある藤沢キャンパスから、射場ある日吉キャンパスに、片道2時間をかけて移動し、夕方から射場に入って、終わるのは連日、日をまたいでいたという。これが体育会の部活動と思いきや、部の練習は土日だけで、平日の深夜までの練習は全て自主練だったというのだ。個人が基本の競技とはいえ、どれだけアーチェリーが好きなのだろう。そっちの方も想像を超えている。

「トヨタ自動車は一般の入社試験で入ったんですが、アーチェリーの日本代表だってバレちゃって(笑)」バレない理由がない。ちなみに大学も一般入試。日本を代表するような大学と会社への進路は「アーチェリー一本では食べていけないので(笑)」という。「中高時代は午前3時とか4時に起きて勉強していた(笑)」という。こうした話を武藤選手はこともなげに、実に楽しそうに話すので、そうなんだと聞き流してしまいそうになるが、尋常ではない努力の話なのだ。

これまで文武両道を歩んできた武藤選手の将来の夢も二刀流。一つはアーチェリーの普及活動。「サッカーや体操のようにアーチェリーができるスポーツクラブが全国にできていったらいいな。」と。もう一つが「FUN TO DRIVEな車を作って、世の中に車の楽しさを伝えたい。」武藤選手なら、どちらも軽やかに、楽しそうに実現してくれそうだ。パリオリンピックでの活躍だけじゃない。ビジネスとの二刀流の活躍も楽しみ、そんなワクワクを与えてくれる、武藤弘樹とはそんなアスリートだった。

モリタニブンペイ



「ホント天国か地獄かって感じですね」。アーチェリーの銅メダリスト武藤弘樹が振り返る責任重大のあの場面

佐藤俊

モリタニブンペイ

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前田大然選手(横浜Fマリノス)

前田大然選手は大阪府出身の24歳。

山梨学院大学付属高校から2016年、Jリーグ松本山雅に入団。爆発的な加速力とスピードを武器に頭角を現しJリーグで活躍。2020年8月に横浜F・マリノスに期限付き移籍で加入。持ち味である前線での献身的なプレスとゴールでチームには欠かせない戦力となり、シーズン終了後に完全移籍。

2021年、東京オリンピックに出場するも、

3試合、56分間の出場にとどまりました。

チームに戻ってからは、「オリンピックの悔しさをチームで取り返そうという思いでやっています」と気合全開。優勝を狙うチームに勢いを与える存在として期待されています。

This Week Hero’s Music

『 マコトシヤカ / LiSA 』

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東京オリンピックアーチェリー・男子団体銅メダリスト、トヨタ自動車・武藤弘樹選手 のHero's MusicはLiSAの『マコトシヤカ』。

​「Let's go 頑張れ、行けそうじゃん、まだやれそうじゃんという歌詞があるんですけど練習で苦しくても、もうやめたいなというところも出てくるんですけど、この曲がかかったり、聞くと、もうちょっとできるや。やるかみたいな気持ちになるので、やっぱり元気の源と言いますか、本当に力貰った曲だと思います」