目標はワールドカップとチャンピオンズリーグ出場!
湘南ベルマーレ・杉岡大暉選手が自分に課す今シーズンのノルマ

杉岡大暉選手は湘南ベルマーレを象徴する選手だ。チョウ・キジュ監督の時代から続く、豊富な運動量で攻守に躍動して、ボール獲ったら一気にゴールへ、またボール獲られた時にも全員で集中して、運動量でも相手を圧倒する湘南スタイルの申し子だからだ。左サイドを激しく上下し、ゴール前にも顔を出す。杉岡選手が目立つ試合は湘南のゲームだ。
杉岡選手は入団1年目からレギュラーとして活躍している。湘南スタイルに直ぐ馴染めたのは、慣れ親しんだ市立船橋高校のサッカーと似ていたことが理由だという。「入団前に湘南の練習参加して、市船でやっているプレーと同じようなプレーをやったら褒められた。プレーを変えることなくすんなり入れて、やり易さっていうのは凄く感じました。」しかも練習はきつくなかった。「練習は市船の方が全然きつかった。プロ入って最初は本当にこれだけしか練習しないのっていう感じ方は、高体連の選手はみんな思うんじゃないですかね。」
杉岡選手個人の目標はワールドカップとチャンピオンズリーグ。「去年のワールドカップを見て、やっぱりあの舞台に立ちたいなっていう風には強く思いますし、またやっぱりチャンピオンズリーグっていうのは凄い魅力ある大会というか、世界最高峰の戦いなんで、そこに出たいっていう思いはワールドカップ出場と同じぐらいありますかね。」より高いステージでプレーするためにすごく意識しているのは体作りだ。「向こうの選手と対等に戦う為には最低限の体の大きさとかフィジカル的な強さは必要と感じているので。」
個人の努力とともにチームでのパフォーマンスが夢の階段を上るためには重要になる。選手のパフォーマンスが目立つのはチームが好調な時だ。残念ながら今シーズンの湘南ベルマーレ、開幕直後は順調だったもの、なかなか勝ち星に結びつかず下位に低迷し苦しんでいる。もちろん、杉岡選手も自覚している。「残留は絶対にしないといけないと思っていますし、でもやっぱり残留っていうだけじゃなくて、一個でも上の順位に行くことが、一番自分のプレーも評価されますし、チームとしても上に行く為には必要だと思うんで、一つでも上の順位に行くことが目標ではあります。」
8月18日、日本代表遠藤航選手がドイツ1部シュツットガルトからイングランド・プレミアリーグの名門・リバプール移籍を果たし、翌19日、ホームのボーンマス戦でデビューした。遠藤選手は育成型クラブである湘南ベルマーレ出身で在籍時は若くしてキャプテンを務めた湘南スタイルの申し子だった。杉岡選手にも遠藤選手に続いてほしい。そのために、まず湘南で結果を残してほしい。がんばれ、杉岡大暉選手!
モリタニブンペイ