「バスケットボールはずっと楽しい!」
ピュアなバスケ少女、宮下選手が優勝を届けたい
故郷・石川への思いとは!?

宮下希保選手へのインタビュー前に、BTテーブス・ヘッドコーチと立ち話をする時間があった。テーブスさん、「ホントまじめで良い子。富士通にぴったり。ほんとに良い選手。」と宮下選手のことをべた褒めだったのだが、話を聞いて僕もレッドウェーブは最高のパーソナリティをファミリーに加えたと確信した。
宮下選手の本質は、故郷の石川県白山市の鶴来ミニバスで友達と一緒にいるのが楽しくて、週5のミニバスの練習が無い日も集まってバスケットボールをしていた少女時代そのまま。プリミティブな楽しさが原動力だった。「今もバスケットボールは楽しい。成長して、もっともっとバスケットボールの面白さが分かってきて、種類は違うけど楽しい。」そう語る宮下選手のキラッキラの笑顔は、自分がどこかに置き忘れたものを思い出させてくれたほどだ。
宮下選手はチームが若いトヨタで自分が引っ張る立場になって、新しく学ぶことが少なくなってきたと感じた時に、レッドウェーブなら宮澤選手に学べる。町田選手に学べる。内尾選手に学べる。自分自身の成長の為に移籍を決断した。レッドウェーブ移籍は間違いなく、楽しさが続く最高の選択だろう。昨日のアイシンウィングスとの開幕戦、宮下選手は17分45秒の出場で7得点。ハードなディフェンスからアグレッシブに攻撃し続けるレッドウェーブのスタイルを遂行して55対83の快勝に貢献した。
石川県白山市の鶴来ミニバスケットボール教室のコーチ中川悟さんが教えてくれた、宮下選手が高校時代バスケットボール人生で初めて挫折を味わった代表での試合に出られなかった経験の後、「他の人と同じことをやっていては駄目、トイレ掃除からしっかりやろう」と語ったエピソードはピュアなバスケ少女宮下選手を物語っている。
そして中川コーチからの「宮下に、みんなで応援しているからと、伝えて下さい。」という伝言を聞いた時、宮下選手の目には光るものがあった。地元の皆さんが応援してくれていることを知って、本当に嬉しいと。
その影響力は宮下選手の想像以上だ。コーチがミニバスの後輩、子供たちに宮下選手のことを話して、実際に一緒に応援する。憧れとして、地元が生んだヒロインとして、子供たちに夢や希望を与えている。ふるさと石川県はお正月の地震に加え9月の豪雨災害もあった。是非、応援してくれている地元の皆さんに、「石川が生んだヒロイン、宮下希保選手が所属する富士通レッドウェーブが優勝しました」という嬉しいニューを届けてほしい。
モリタニブンペイ









