「他の人と違いがあるのは嬉しい」
“障害があるものの”は間違いと気づかされる田中映伍選手の自然体の自己肯定感。

「正直、両腕がないことを嫌だと思ったことがない。そういうものだと思っていたので、欲しいと思うこともなく、むしろ両腕がないっていう、何か他の人とは違う、生まれてきた時点で違いが他の人とはあるっていうのが、むしろちょっと嬉しい。」ご自身のハンディキャップについてどう思っているかとの問いに、田中映伍選手はきっぱりと言った。
その言葉は強かった。パラアスリートを語る時、「障害があるものの」枕詞がよくつかわれる。田中選手に会って、そう語ることは間違いだと気づかされた。
田中選手は子供のころからサッカーやスケボー、サーフィン、やりたいと思ったこと全部やってきた。ご両親は、田中選手がやりたいことをやらせる。子供の意思を尊重する一方で、何でも一人でやること、自立も促していた。「人生の中で、アスリート人生はその半分もないと思うので、自分もやっぱり自立をして1人の大人として生きていきたい。」
まず人間として自立すること。田中選手はパラリンピックに出るという目標から逆算して練習環境を整えた。コーチが付いてからは、練習メニューを与えてもらえるのが嬉しかったという。コーチが付いて田中選手、記録を急激に伸ばした。強化選手となって日本代表、パラリンピアンの先輩、鈴木孝幸選手や木村敬一選手のアドバイスももらってさらに成長速度を速めてきた。
田中選手の視線はパリのさらに先のロサンゼルスパラリンピック、ブリスベンパラリンピックまで見据えている。
茅ケ崎市の皆さん、そして神奈川の皆さん、僕らの街のスポーツヒーロー田中映伍選手、応援しましょう!
モリタニブンペイ









