スポーツジャーナリスト、佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた
二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、様々な苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿通じて、
リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けしたいと思います


緊張したことがない。水田光夏選手の心拍数が歓びで爆上がりする瞬間が見たい!


水田美夏選手はいつも明るい。お話を伺ったのは2度目だが、ご自身の病気のことを話す時もどこか明るく抜けている。インタビュー中、唯一感情の揺れを話したのは「車イス生活になって、小さい頃からバレエをやっていて、踊ることが大好きだったのが、出来ないんだよとなった時、病気だって言われた時よりショックだった。」という話。パラアスリートであることを思い出させられた瞬間だ。

水田選手は森村学園中等部2年生で、神経系の難病シャルコ・マリー・トゥース病と診断されるまで、ダンスが好きで学級委員やリーダー役を率先してやる超行動的少女だったという。何か新しいことを始めようと思って探していて出会ったパラ射撃はダンスと180度違う、静のスポーツだ。激しい息遣いなどもってのほか。超がいくつもつくメンタルスポーツだ。

10メートル先の的めがけて60分間に60発を撃ち、的に当たった合計得点を争うエアライフル。射撃のテクニックはもちろんだが、メンタルの強さが勝敗を決する。求められるのは、競技中、一喜一憂しない平常心。当たっても外しても、一発ごとに心拍数が上がっていては持たない。それもそのはず10メートル先の的の大きさは4センチ。黒点は30.5ミリ。トップクラスの選手が狙う中心点は、直径わずか0.5ミリとまさに点である。一発のミスも許されないプレッシャーの中、60分で60発、選手は次々と撃ち抜いていく。静寂の中で繰り広げられるが、点数はモニターにリアルタイムで表示されるので、今自分がどの順位にいるのか、ライバルに勝利するために、あと何点ぐらい必要なのかが、選手はどうしても頭に入ってくる。平常心を保って淡々と撃ち続けなければならないと分かっていても、その緊張感は会場の静寂の空気をどんどん張り詰めさせていく。

私は緊張したことがないと水田選手は言う。子供の頃からバレエの発表会などで場数を踏んできたからだろうか、図らずもパラ射撃に求められる天賦の才を彼女は持っていた。ダンスから真逆のパラ射撃へ。病気によって、いろんな事が変わった中で出会った新たな目標を射抜く舞台は目の前にある。その瞬間が大きな歓びで水田選手の心拍数を激上がりにすることを、期待して、固唾をのんで見守りたい。

モリタニブンペイ


10m先の5円玉の穴の真ん中を撃ち抜く感じ。パラ射撃水田光夏「試合でドキドキしたことがない」

佐藤俊

モリタニブンペイ

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前田大然選手(横浜Fマリノス)

前田大然選手は大阪府出身の24歳。

山梨学院大学付属高校から2016年、Jリーグ松本山雅に入団。爆発的な加速力とスピードを武器に頭角を現しJリーグで活躍。2020年8月に横浜F・マリノスに期限付き移籍で加入。持ち味である前線での献身的なプレスとゴールでチームには欠かせない戦力となり、シーズン終了後に完全移籍。

2021年、東京オリンピックに出場するも、

3試合、56分間の出場にとどまりました。

チームに戻ってからは、「オリンピックの悔しさをチームで取り返そうという思いでやっています」と気合全開。優勝を狙うチームに勢いを与える存在として期待されています。

This Week Hero’s Music

『 マコトシヤカ / LiSA 』

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東京オリンピックアーチェリー・男子団体銅メダリスト、トヨタ自動車・武藤弘樹選手 のHero's MusicはLiSAの『マコトシヤカ』。

​「Let's go 頑張れ、行けそうじゃん、まだやれそうじゃんという歌詞があるんですけど練習で苦しくても、もうやめたいなというところも出てくるんですけど、この曲がかかったり、聞くと、もうちょっとできるや。やるかみたいな気持ちになるので、やっぱり元気の源と言いますか、本当に力貰った曲だと思います」