パリ五輪を逃し、パワハラ問題にも揺れた新体操日本代表を世界一に導いた元日本代表キャプテン、鈴木歩佳さんの凄すぎるドラマ!!

鈴木歩佳選手と言えば、8月の新体操世界選手権団体総合金メダルを決めた瞬間、涙と喜びと入り混じった表情で、ご自分の太ももを拳でバンバンたたく姿が非常に印象的だった。それを見て、僕はこの日本初の快挙の陰には、いろんなドラマがあったんだろうなと想像していたのだが、それは想像以上だった。
パリオリンピック出場を逃してどん底に落ち、99%ここで引退と思っていたところから、アスリート魂の一番強い部分、悔しさと後悔、そして、このままでは終われないという気持ちになって再起した。「あの瞬間続けて良かったと心の底から思った。」しかし続けるためには、さらに困難があった。
皆さんも報道でご存じだと思うが、この時期、新体操日本代表は指導者のパワハラ問題で大きく揺れていたのだ。「毎日涙が何もしてなくても自然にタラタラタラタラ出てくる状態だった。」この話をしている時、えも言えぬ表情されていて、どれだけのものをこの細い体で背負っていたんだろうと、僕は切なくなったのだが、鈴木選手はこんな状況でも、「世界選手権でメダルを獲るという気持ちは絶対変わらなかった。」という。本当に強い女性なのだ。
新体操は厳しいスポーツだ、1年のほとんどが合宿生活と遠征。練習は1日10時間オーバー。この生活を11年続けてきた鈴木選手。キャプテンとして、下は10歳も年の離れたチームメイトの表情一つでコンディションや気持ちまでわかるほどになる。もうお姉さん超えてお母さん役だ。しかも鈴木選手が任されるのはエース。一番審査員からよく見えるポジション。大技担当でテレビの画角の、どセンター。絶対に失敗は許されない。戦ってきたものは、聞いているこちらまで苦しくなってくる責任とプレッシャーだったのだ。
引退を発表して今後何かやりたい事は?という質問の答えが、「普通の人間生活」というのは笑ってしまったが、しばらくゆっくりしてほしい。
どんなに苦しくても辛くてももがいてもがいて、目標達成に向けて走り続ける。諦めずにやり続けるっていうことは、すごく大切だと実感できたことは、これからの人生何をやっても生きると思う。そしていつかまた新体操界のど真ん中を凛と美しく歩いていく鈴木歩佳さんを見れることを楽しみにしたい。
モリタニブンペイ









