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スポーツジャーナリスト・モリタニブンペイが、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。豊富なスポーツ取材経験を生かし、分かりやすい言葉でスポーツの本質に迫ります。ケガや挫折、様々な苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、 リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。
アスリート出演情報は番組Xで @HeroesLandmark アスリートへの質問は lsh@fmyokohama.jp

Hero’s Music

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モリタニブンペイ

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西園寺 加栞

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『 Fight Song  / Rachel Platten 』

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富士通レッドウェーブ・赤木里帆選手のHero's Musicは、Rachel Plattenの『Fight Song』。「この曲はすごい背中を押してもらえる曲だなっていう風に思ってて、自分が頑張ろうっていう風に思える曲です。」

ドラマと時間が凝縮された永遠の1.8秒

1.8秒にすべてをかけた飛び込み坂井丞選手の真実。

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アスリートは自身の競技に合わせて自らの体を進化させる。約1.8秒の演技時間にすべてを凝縮させる飛び込み選手、坂井丞選手も飛び込みに合わせ感覚を研ぎ澄ませ、順応して進化していた。

1.8秒ですべてが決まる、最も厳しい競技と言うこともできる。坂井選手曰く、「1本でも失敗してしまったら、4年間を無駄にしてしまう。」それが飛び込みだ。実際、先月のドーハ世界選手権では東京オリンピックのメダリストが0点を出して予選落ちした。飛び込み競技は24時間前に大会で演技する種目を申告する種目用紙を提出しなくてはならない。例えば前宙返り3回転半をしますって24時間前に出したら、その試合ではその種目をやらないと0点になってしまう。フィギュアスケートのように、ちょっとバランス崩れたから3回転半を2回転半にするといった変更は効かない。選手には大きなプレッシャーがかかるわけだ。

1.8秒で後悔しないために、飛び込み選手は気が遠くなるような反復練習を重ねる。坂井選手が世界選手権で飛んだ「前逆宙返り3回半抱え型」。坂井選手は高校2年生から飛び始めて15年、「何万本飛んでると思いますけど、完璧は今まではない。」と言う。

その一方で1.8秒の間に演技の修正は利くとも言う。「自分は飛び込み単純だと思ってて、回転が足りなそうだったら長く持っておけば良くて、回転が楽だったら早く放せばいいだけの話だと思ってて。それ0.1秒とか0.2秒とかの話だと思いますけど。」そこには1.8秒ですべてが決まる競技に対応して進化した独特の時間感覚がある。坂井選手は言う。「10秒は長いですね。10秒もあったらいろんなことできる。そう思いますね。」普通の人とは時間感覚が全く違うのだ。

どれだけ感覚を研ぎ澄ましても、順応に苦労するのが毎年変わる飛び板だ。変更された新しい板は硬さ、しなり具合、反発力も当然変わる。それは気温や湿度によっても変わるし、1本ごとにクセもあるのだという。その特徴をよく理解して慣れないとこれまたメダリストでも0点を獲ることもある。こうした変化に対応していくために、東京オリンピック後、坂井選手は現在の飛び板を知り、引退間もないレジェンド寺内健さんにコーチをオファーした。これは大きなアドバンテージになるはずだ。

坂井選手は長年、汗をかくと痛みを伴う湿疹が出るコリン性蕁麻疹と戦いながら競技生活を続けている。同じ病気で悩む人のために、結果を出したいという思いは強い。病気とともに背負ったドラマもある。坂井選手の1.8秒をぜひ見つめてほしい。それは物凄い時間と、ドラマが凝縮された胸を熱くする1.8秒だ。

                 モリタニブンペイ

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来週のゲスト

小泉怜史選手

(三菱重工相模原ダイナボアーズ)

小泉怜史選手は相模原市出身の25歳。

早稲田大学のスタンドオフとして活躍した

父・剛さんの影響もあって、3歳から相模原ラグビースクールで、ラグビーを始めます。

早稲田実業高校時代は花園にも出場。

早稲田大学を経て、アーリーエントリーで2023年1月

三菱重工相模原ダイナボアーズに加入しました。

今シーズンはプレーオフを狙うチームで

その活躍に期待が集まっています。

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